標高370mの山頂アスレチックを守る、1基で実現した広域雷保護

さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト「マッスルモンスター」におけるPDCE Magnum導入と、エイトエージェンシーの提案力

山頂という過酷な立地条件に建つ高所鋼構造アトラクション施設にとって、雷害対策は安全管理上の最重要課題の一つです。今回の記事では、神奈川県相模原市のさがみ湖リゾートプレジャーフォレストが運営する「マッスルモンスター」へのPDCE避雷針導入事例を通じ、施設特性の分析から設計・施工にいたるエイトエージェンシーのアプローチを解説します。

さがみ湖リゾートプレジャーフォレストのマッスルモンスター全景。山頂に建つ巨大アスレチック施設の様子

本事例のポイント

  • 標高370mの山頂という落雷リスクの極めて高い立地
  • 高所鋼構造アトラクション特有の雷電流流入リスクへの対策
  • 緻密な分析によりわずか1基で実現した広域雷保護ゾーン
  • ダウンタイムを最小限に抑え、わずか3日間で施工完了
  • 従来型避雷針とは異なる「落とさない」発想の雷害対策
  • エイトエージェンシーによる施設分析から設計・運用までの一貫サポート

1高所アトラクション施設が直面する雷害リスク

マッスルモンスターの鋼構造アトラクション外観。標高370mの山頂に設置された全高16mの構造物

神奈川県相模原市の山頂エリアに位置する巨大クライミングアトラクション「マッスルモンスター」は、標高約370m、全高16mの鋼構造物に92種類のアクティビティを備えた大型レジャー施設です。

このような高所施設では、特有の深刻な落雷リスクが存在します。

立地環境
周辺に遮蔽物がない山頂のため、非常に雷を受けやすい立地条件となっています。
構造的リスク
鋼材を多用した巨大な構造物そのものが雷の経路となる恐れがあり、雷電流が全体に流れることで利用者や電気設備に二次的な被害を及ぼすリスクがあります。
安全管理の複雑さ
多数の利用者が同時に高所で活動しており、気象急変時の迅速な避難誘導が困難です。

従来型の避雷針(フランクリン式)は「雷を呼び込んで逃がす」仕組みですが、鋼構造物では雷電流が全体に流れ、利用者や電気設備に二次的な被害を及ぼすリスクが懸念されました。そこで施設運営者は、雷を「落とさない」電界環境を作るPDCE避雷針の導入を決定しました。

2エイトエージェンシーによる施設分析と保護計画

エイトエージェンシーでは、マッスルモンスターの複雑な特性を踏まえ、以下の視点から雷害対策を設計しました。

2.1施設特性の詳細分析

マッスルモンスターの構造分析。標高370mの地形と高さ16mの鋼構造物の配置を示す図

標高370mという地形、高さ16mの鋼構造物、そして利用者が分散して滞在する動線を徹底的に分析しました。アクティビティの特性上、雷雲接近時に「即座に避難」することが物理的に困難なエリアがあることも重要な考慮事項となりました。

2.2PDCE Magnum選定の技術的根拠 ― 従来型避雷針との比較

エイトエージェンシーは、今回以下の理由からMagnumシリーズが唯一無二の正解であると判断しました。

  • 「面」で守る圧倒的な保護範囲:Magnumは保護角が約78°と非常に広く、設置高低差の5倍(最大半径100m)という広大な範囲をカバーします。この優れたカバー率により、複雑に遊具が入り組んだ全高16mの巨大構造物であっても、わずか1基で施設全体を死角なく防雷ゾーンに包み込むことが可能となりました。
  • 山頂の過酷な環境に耐える「対候性スコア5」:標高370mの山頂は、平地よりも風雨や雷の影響が遥かに厳しく、安易な機器選定は早期の故障や頻繁なメンテナンスを招きます。Magnumはメーカー評価において「対候性」と「設計寿命」で最高ランクのスコア5を獲得しており、過酷な環境下でも長期にわたり安定して機能し続ける耐久性が採用の決定打となりました。
  • 保守コストとリスクの最小化:高所での修理や交換作業は多額のコストと休止リスクを伴います。Magnumの高耐久・広域保護性能は、「設置数を最小限(1基)に抑えつつ、将来の点検負担を極限まで減らす」という、施設運営の継続性を重視したエイトエージェンシーならではの合理的な提案として高く評価されました。

なお、従来型避雷針には「雷を呼び込む」という根本的な課題があります。マッスルモンスターのような巨大な鋼構造物では、受け止めた大電流が鉄柱やワイヤーを伝って広がる「側撃雷」のリスクを拭えません。高所に多くの利用者が滞在するアトラクションの特性上、雷を施設そのものに導く従来方式は、安全管理の面で大きな懸念がありました。

3施工 ― 施設の稼働を止めない迅速な対応

マッスルモンスターへのPDCE避雷針設置工事の様子。有資格者による山頂での施工

施工にあたっては、施設の全面閉鎖を伴わない柔軟な工程管理を行いました。

施工期間
現地施工はわずか3日間で完了。ダウンタイムを最小限に抑制しました。
運営への配慮
施設の全面閉鎖を避け、一部エリアの立入制限のみで対応することで、運営への影響を最小限にとどめました。
確かな技術
電気工事施工管理技士などの有資格者が、山頂という厳しい条件下でも確実な設置を実施しました。

4導入効果と今後の展望

PDCE避雷針の導入は、安全性の向上だけでなく、施設運営の継続性にも大きく貢献しています。

  • 雷害リスクの根本的な低減:鋼構造物への電流流入リスクを抑制し、利用者の安全を確保しました。
  • 運営判断のサポート:安全対策が「見える化」されたことで、気象急変時の運営判断や避難誘導の負担が軽減されました。
  • 体験価値の維持:落雷による設備故障や中断リスクを抑えることで、利用者の安心感と体験価値を守ります。

エイトエージェンシーは、施設特性の詳細分析に基づく最適な機種選定と設置計画により、高所施設ならではの複合的な雷害リスクに対応します。

PDCE避雷針の導入をご検討の方へ

エイトエージェンシーは、PDCE避雷針の設置計画から運用まで一貫してサポートいたします。大型イベント・高所施設・アウトドアアトラクションでの採用をはじめとする豊富な経験を有しています。
現地調査・お見積もりを承っておりますので、お気軽にフォームよりお問い合わせください。

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